今年の11月14日は、日本語に訳すと「世界糖尿病デー」でした。英語では、「World diabetes day」と表記されています。
糖尿病という呼称については日本糖尿病協会が行ったアンケートの約8割が『尿に糖が出るという、不潔なイメージが不快』という理由で病名の変更を望んでいました
そこで日本糖尿病学会と同協会は、9月22日、糖尿病を「ダイアベティス」(Diabetes)にすると公表しました。
ちなみに糖尿病という病名は、1907年に日本内科学会が定めました。当時は尿糖の測定が一般的だったからです。しかし、現在は尿に糖が混じらない場合があることも分かってきています。
そうしたなかで、国際的な観点や学術的な正確さから英語表記の「ダイアベティス」が有力案になったわけです。 正式、日本医学会や厚生労働省への報告、行政文書の変な病名変更には更などの手続きが必要ですが、過去にも「精神分裂症」が「統合失調症」に、「痴呆症」が『認知症』になった例があります。 呼称案を検討した川崎市立川崎病院の津村病態栄養治療部長は会見で、「社会全体で正しい理解が浸透しなければ、糖尿病のスティグマ(負の烙印、偏見)は払しょく、解消されない」とその意義を述べています。
高槻市でも毎年「世界糖尿病デー」にはイベントが開催されており、徳本理事長をはじめとした糖尿病チームが報告・発表等を行っています。昨年は、「もっと知ろうよ糖尿病IN高槻2022」が開催され、当院リハ科からPTが運動療法に関して、〇×式のクイズ形式を取り入れたり、座ったままでの運動の紹介を行い、好評でした。
今後も当院では糖尿病内科のチームを中心に、患者様の気持ちに寄り添うサポートや、正しい理解が広がるよう活動を継続していきます。
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